シェルヴォイのクジラ船で着る5枚のレイヤー

冬のシェルヴォイ近くの気温は氷点下数度にすぎないのに、船を降りる人たちは震えています。体を冷やすのは風としぶき、そして何時間もじっと座っていることです。このガイドでは、効果のある5枚のレイヤーと各ツアーで借りられるもの、さらに装備を濡らさず電池を持たせるコツを紹介します。

海の上は陸より寒い

シェルヴォイ近くの海岸の冬の日中は、たいてい0 °Cを数度下回る程度です。北極圏としては穏やかに聞こえますし、港の上では実際そう感じることも多いでしょう。ここでは海は凍りませんが、海の上を流れる空気が肌を刺します。

船が走り出すと、船の起こす風がもともと吹いている風に加わります。オープンRIBではしぶきもかかり、湿った生地は凍える風の中であっという間に暖かさを失います。スマホに表示される数字よりずっと寒く感じると思っておいてください。

そして待ち時間があります。ホエールウォッチングのかなりの時間は、スキッパーが海面を探す間じっと座っているので、体はほとんど熱を生みません。早歩きではなく、3時間動かずにいるための服装をしましょう。

肌側から外側へ、5枚のレイヤー

  1. ウールのベースレイヤー:上下とも、できればメリノ。綿は厳禁
  2. ミドルレイヤー:暖かい空気をためるフリースか薄手のウールセーター
  3. 中綿ジャケット:ダウンか化繊で、スーツの下に収まる薄手のもの
  4. 防風シェル:または運航会社が貸してくれるフローテーションスーツ
  5. 帽子と手袋2組:厚手のミトンの下に薄手のインナー手袋

スーツケースに置いていくべき素材は綿だけです。バスの中や港まで歩く間にかいた汗を吸ってしまいます。そのあとは一日中、冷たくじっとりと肌に張りついたままになります。

一枚脱げるように重ねましょう。ツアーバスや暖房付きキャビンは暖かく、汗をかいたまま船に乗ると、デッキでの最初の1時間がずっとつらくなります。

ブーツ、靴下、手

船の上ではほとんど足を動かさないので、最初に冷えるのは足です。氷の上でも滑りにくい靴底の暖かい冬用ブーツを持っていきましょう。デッキが凍っていなくても、港や駐車場はよく凍っています。

ウールの靴下を履き、替えを一足ビニール袋に入れておきます。ブーツを貸してくれる運航会社もいくつかあり、その場合は自分の靴下だけが借り物の靴底との間のレイヤーになります。

手袋2組は大げさに聞こえますが、写真を撮ろうとすればわかります。薄手のインナーならスマホやカメラを1分ほど操作でき、指が言うことを聞かなくなる前に厚手のミトンを戻せます。

各ツアーで貸してくれるもの

ツアー船掲載情報での貸与品料金
Arctic Adventure ToursオープンRIB、トロムソからバス防寒フローテーションスーツ、ブーツ、ゴーグル、ミトン、ライフベスト約343ドル
Frozen FrontiersオープンRIB、シェルヴォイ発またはトロムソ発防寒フローテーションスーツ(XS~XXL)、ライフジャケット、ブーツと靴下、ミトン、ゴーグル約241ドル
Dervola Adventure暖房付きキャビンクルーザー暖かいフローテーションスーツ、履物、手袋約284ドル
Skua Nature屋根付き暖房船特別なスーツは不要約279ドル

フローテーションスーツは、海に落ちても体を浮かせてくれます。風としぶきも防ぎますが、かさばるので、厚いパーカーより薄手の中綿ジャケットのほうがずっと下に着やすいです。

Skua Natureの約279ドルからの屋根付き暖房船は、いつでも暖かいキャビンに入れるので特別なスーツは要りません。それでも屋外の展望テラスは吹きさらしなので、雨風をしのぐ場所のない冬の長い散歩のつもりで服を選んでください。

Dervolaの持ち物リストは短く、理にかなっています。約284ドルからのキャビンクルーザーツアーではフローテーションスーツと履物が船に用意されていますが、それでも暖かい服、暖かい靴、帽子、手袋を持ってくるよう求めています。

Green Gold of Norwayのトロムソ発12時間の日帰り(約365ドルから)では、フローテーションスーツ、ミトン、目出し帽、防水ブーツ、スキーゴーグルを貸してくれます。難点は掲載情報にある健康上の制限の長いリストで、シェルヴォイのクジラツアーに参加できる人にまとめています。

スマホ、カメラ、バッグ

寒さは思った以上に早く電池を消耗させます。スマホは体に近い内ポケットに入れ、カメラの予備バッテリーも同じ場所に。冷えた電池は温まると回復することがよくあります。

RIBではしぶきがあらゆるものにかかります。Arctic Adventureはカメラの持ち込みは自己責任としているので防水バッグがあると安心です。Frozen Frontiersは荷物や大きなバッグの持ち込みを一切認めていません。

キャビン船は機材にやさしい環境です。Dervolaにはバッグやカメラ機材を濡らさず置ける収納があり、Skuaの船では野生動物写真家が冬の低い光での撮影のコツを教えてくれます。

スーツもブーツもミトンも船で待っている

Arctic Adventure Toursは、トロムソからバスで北上したあと、オープンRIBでの約3時間のために外側のレイヤー一式を貸してくれます。GetYourGuideでの評価は1,200件以上のレビューで4.8と、このサイトで最もレビューの多いツアーで、料金は約343ドルからです。

雪の海岸を背に、船のデッキで赤いフローテーションジャケットと暖かい帽子を身につけて笑う4人の参加者

バスで過ごす一日の服装

トロムソ発の日帰りツアーは夜明けのずっと前に始まります。Arctic Adventureの集合は4:45にScandic Ishavshotelの前で、バスは5:00きっかりに出発し、移動は合計で約8時間です。

ベースレイヤーはホテルから着ていき、残りは足元に置ける柔らかいバッグに入れておきましょう。朝食と軽食は各自持参するよう掲載情報に書かれていて、長い帰り道には水筒の温かい飲み物が助かります。

港発の船まで車で行くなら、冬のトロムソからシェルヴォイへ、車かバスかで道路とフェリーを解説しています。二つのプランで迷ったらトロムソ発の日帰りか、シェルヴォイ港発かが参考になります。

船に持っていく荷物リスト

  • ウールのベースレイヤー(上下)
  • フリースかウールのミドルレイヤー
  • 薄手の中綿ジャケット
  • 防風シェル(スーツが貸与されない場合)
  • 耳まで覆う暖かい帽子とネックゲイター
  • 薄手のインナー手袋と厚手のミトン
  • ウールの靴下と替え一足
  • 滑りにくい冬用ブーツ
  • 酔いやすい方は酔い止め
  • トロムソからのバスの日は朝食と軽食

海が荒れたときに酔い止めをいつ飲むかはシェルヴォイ沖が荒れたとき、クジラがいないときで説明しています。こうした準備がツアー料金にいくら上乗せされるかは料金ガイドに。何のために着込むのかを知るにはシェルヴォイ沖にシャチとザトウクジラが冬に集まる理由をどうぞ。

1枚ずつ

港で聞かれる荷造りの質問

フローテーションスーツは自分で持っていく必要がありますか?

いいえ。Arctic Adventure、Frozen Frontiers、Dervola、Green Goldはいずれも貸してくれます。Skuaの屋根付き暖房船では特別なスーツは不要なので、自分の暖かい服で乗ります。

クジラ船にジーンズで乗ってもいいですか?

やめたほうがいいでしょう。綿は汗やしぶきを吸い、そのまま冷たく肌に張りつきます。暖かいズボンの下にウールのタイツを履き、その上にスーツを着るほうがずっと快適です。

シェルヴォイ近くの海の上はどれくらい寒いですか?

日中の気温はふつう氷点下数度です。海上では風による体感温度の低下としぶきで、ずっと寒く感じます。何時間もじっと座っているので、予報よりかなり寒いつもりで服装を選んでください。

リュックを船に持ち込めますか?

たいていの船では小さなバッグなら問題なく、Dervolaにはカメラ機材を濡らさず置ける収納があります。Frozen Frontiersは荷物や大きなバッグを認めていないので、ホテルか車に置いていきましょう。

寒さでスマホの電池が切れないようにするには?

体に近い内ポケットに入れ、写真を撮るときだけ取り出してください。カメラの予備バッテリーも同じ暖かいポケットに入れておきましょう。